
PushFMを使ってFileMakerからiPhone(iOSデバイス)にPush通知してみた
こんにちは。solb system の Teruhiro Kömaki です。
私事で恐縮ですが、最近コーヒーにはまっております!
コーヒーを飲むためにセブンイレブンに行く!ってくらいコーヒーが好きでして。
けども、冷静に考えると以外とお金かかってるし、自分で豆を挽いた方がもっと美味しくて安くコーヒーが飲めるんじゃないか?と思ったんですよ。
ということで、Amazonでコーヒー豆を挽くのに必要なセットを一式購入しまして、試行錯誤しております。
自動のミル(豆を挽く機械のこと)もいいのですが「何事も基本からしっかりしなくては!」ということで、手動のミルでグルグルやってます。豆の粒度の違いで、味や香りが違うって気づいて、なんかすごい楽しく豆を挽いてます。
ここまできたら、趣味の欄に「コーヒー挽き」と書いてもいいかなって思ってます(笑)
そんなことはさておき、タイトルにもある通りですが、ここ最近「PushFM」というアプリをTwitterで目にするようになりました。
【関連】Home | PushFM
Pushという名前がついているんだから、おそらくPushしてくれるだろうってことで、少しだけ使ってみました。
Freeプラン(10回のPOST/月)もあるので、お試しってことで、使ってみるのもありと思います。
更新日:2015/09/23
「PushFMの料金体系について」を追加しましたので、そちらをご確認ください。
今回はPushFMを使ってFileMakerからiPhone(iOSデバイス)にPush通知してみたということで、ちょろっと書いてみます。
※2015/09/20 時点の情報を元に書いてます。
PushFMとは
ざっくり言えば、PushFMというiOSアプリをインスコしているiOSデバイスにPush通知をするためのサービスって感じかと思います。
「for FileMaker」という文字通り、FileMakerからPOSTしやすいように(スクリプトステップの「URLから挿入」を使うみたい)作られていて、かつ、PushFMのアプリ内でFileMaker GoのURLスキームを分かりやすく操作できるようにしているみたいですね。
どんなケースで力を発揮するのか。。。
そりゃ「Pushしたい時でしょ!っ」てことなんだけども、たとえばこんなケースとか良いかもですね。
例えばってことで想像の世界ですが。。。
個人宅向けにエアコンを設置したりメンテナンスをする会社でFileMakerを使って業務管理をしているとしましょう。
1ヶ月前に設置したお客様から「この前設置してもらったエアコンが、オレンジ色に光ってて動かないみたいなんだけど、死にそうだから、大至急見てくれないか。」と会社に問い合わせがあり、事務員さんが対応しました。
会社には設置担当者は3人いて、それぞれにiPadが支給されていて、外出先でFileMaker Goを使っています。
問い合わせを受けた事務員さんが、その日の3人の予定を確認して、少し余裕のある設置担当のAさんに追加で訪問してもらうようにしました。
仕事の早い事務員さんは、ささっとFileMakerに状況を入力しましたので、あとは外にいる設置担当のAさんに要件を伝えれば完了です。
このタイミングで事務員さんが要件を伝える場合、設置担当のAさんに電話やメールなどをするのが、おそらく一般的だと思います。
しかし、PushFMを利用すれば、FileMakerのボタンをクリックするだけで、Aさんの持っているiPadに通知が行きます!(`ー´) ドヤッ!
設置担当のAさんがiPadの通知をタップするとFileMaker Goが起動し、設定されているパラメータを元に、該当の顧客にアクセスする(たとえばのスクリプト)ことができます。
もちろん、Push通知をタップした際に、タップ済み(既読的な意味合い)になるように作れば、会社の中にいる事務員さんは設置担当のAさんが通知に気づいているか気づいていないかが分かりますよね。
ちょっと説明が長かったけど、こんな感じになるのかなって思います。
FileMakerからPush通知ができると、色々と幅が広がりそうです。
少し考えてみた
素晴らしいですね!と言いつつも、このようなサービスを使う場合に、熟考する必要がある思います。
- オフラインでも使えるかどうか
- 費用対効果はどうか
- iOSやFileMaker Goのバージョンが上がっても継続して利用できそうかどうか
- 急に利用者数が増えたり規模感が大きくなっても大丈夫かかどうか
他には、細かいけどもPushFMのアプリには FileMaker Goの設定は1つなので、FileMaker Serverで複数のファイルをホストしていて、通知のタップから複数のファイルに対して色々と実行したい場合は少し工夫が必要かと思います。
全体的に細かく見ていないので、設定でできるかもしれませんが。。。
FileMakerを導入して、せっかくiPhoneやiPadなどでFileMaker Goを使っていても、なにかしらの処理をするときには、FileMaker Goを起動してレイアウト内にあるボタンをタップしたり、トリガーで実行する必要がありますし、基本的にはユーザがFileMaker Goを起動していることが前提になると思います。
もしくは、なにかしらのアプリやリンクで、URLスキームを使ってFileMaker Goのスクリプトを実行したり、パラメーターを渡す必要があります。
PushFMのざっくりなイメージ
すごくざっくりなイメージを作ってみました。
伝わりますかね。。。
よくよく考えれば、POSTできればいいんだから、FileMakerじゃなくてもいいんじゃないかと思います。
当たり前ですが、オフラインでは通知を受け取れません。
PushFMのリンクとか
How It Worksに YouTubeの動画があるので、そちらを見ても良いと思います。
【関連】How It Works | PushFM
【関連】API | PushFM
【関連】FAQ | PushFM
PushFMの料金体系について
※2015/09/23 時点
Freeプランでも 1日あたり 50回まで 通知できるようになりました。
!!! Our service works in a mode of hot testing. Paid plans are inactive, but the free account can be used for testing. !!!!
Free account limit is raised to50notifications per day for a period of testing!
【関連】Pricing | PushFM
PushFMが使える環境について
FAQにもありますけど。。。
- 対象のiOSのバージョンは > 7.0以降
- 対象のFileMaker Goのバージョンは > FileMaker Go 13 と FileMaker Go 14
長々とうんちくを書いてきましたが、いよいよ使ってみます!
PushFMに登録してUser Tokenを取得する
Tokenを取得する必要があるので、ひとまず登録します。
【関連】Sign-Up | PushFM
完了し、ログインしたら、User TokenとかAPIの利用回数とかが表示されます。
PushFMをインストールする
PushFMをiPhoneにインストールします。
Copy token をタップして、Tokenを取得してください。
サンプルファイルをダウンロードする
使い方も丁寧に書いてくれてますので、ご参照ください。このリンクでサンプルファイルもダウンロードできます。
- PushSend.fmp12(FileMaker Pro で開く用のファイル)
- PushGet.fmp12(FileMaker Go のローカルで開く用のファイル)
AirDropとかDropboxとか使ってFileMaker GoのローカルにPushGet.fmp12保存しておきます。
TokenをPushSend.fmp12に設定する
PushFMに登録した際のUser TokenとPushFMアプリにてコピーしたTokenをPushSend.fmp12に入力します。
FileMakerからPushするーー!
「Send」をタップする。Server Answer に Ok とResponseがはいる。
iPhoneにPush通知がきたーー!
iPhoneをみてみると。通知が来てる!素晴らしい!!
通知をタップする
通知をタップすると、FileMaker GoのローカルにあるPushGet.fmp12が起動します。
APIの残り回数を確認する
すかさずPushFMのページをRefreshする。
通知はオンラインのみ
PushFMでは他にも色々とできるらしい
PushSend.fmp12を見てみると、タブがあるので、他にも色々とできそうな予感がする。
関連リンク
【関連】Home | PushFM
【関連】PushFM YouTube
【関連】Push Notifications for FileMaker with PushFM – FileMaker Today – The Original FileMaker Forum & Community
おわり
iOS9にアップデートした人が50%を超えたみたいですね。Appleさんの勢いは本当にすごい。
毎年新しい技術を取り入れることは、本当に素晴らしいことなのですが、比例して値段も上がってるのが orz
いったい、いくらまで上昇するんでしょうね。iPhoneが19万円ほどになる時代がくるんでしょうかね。
iPhoneが10万以上するなら、MacBookとかMacBook Air買いたい気持ちになるのは、私だけなんでしょうか。。。
すごい久しぶりのブログで、HPかなり使いました。。。
FileMakerを勉強したい人へ
FileMakerをしっかりと勉強するのであれば、オフィシャルの学習用テキストが一番確実です。
体系立てて習得できるので、断片的に勉強するよりも理解もしやすいはずです。
ということで FileMaker Training Series をやるべし!
FileMaker Training Series には基礎編と応用編の2種類があります。
さらに FileMaker Training Series に近いのですが、もうひとつ別で FileMaker Drill Book というテキストがあります。
まずは、オフィシャルの学習用テキストを購入して、コツコツ勉強することが一番の近道だと思います。
- FileMaker Training Series 基礎編
- FileMaker Training Series 応用編
- FileMaker Drill Book
- FileMaker 関数スクリプト・ビギナーズガイド
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